いままでの安中登山記録
- 三角点安中 in広島
▲鹿篭頭-安中の峠道 - 北広島町 安中(続編)
▲安中集落の詳細を説明 - 安中 東の峠越え
▲安中の奥地、安中-丁川の峠道 - 安中 猪山から峠越え
▲三角点勝草・安長、神社も - 安中の最奥、三角点神原・安中山
▲集落の最奥に到達
※安中集落については2 北広島町 安中(続編)に詳しくまとめたのでそちらをご覧下さい
イントロ
▲芸藩通志の「戸河内町」「戸谷村」のページを拡大したもの
やや情報が多いので書き直した地図を下に載せました
地図には安中の下側(南東方向)に「キツ中」「田原」のふたつの住所が認められます。航空写真や今回の調査からこれらの農地を地形図に記したものを下に載せました。農地の場所はあっていますが形状については不正確なので気をつけてください
芸藩通志によると、安中から東の方向に古道を進むと途中で分岐して峠を越えて、その先で「キツ中」「田原」に至ることが分かります。今回はこれらを結ぶ古道の探索を含め、農地や廃屋の現状を視察する目的で山歩きをしました。
廃屋については、上に掲げた旧版地形図(加計 明治31年測量昭和7年修正)にはルート上に3箇所建物が確認できます。結論から言うと、キツ中の建物は確認する余裕がなく、田原は東側に一戸三棟、西側の小さいのは到達できませんでした。
安中→南東の峠越え
▲安中から東に伸びる古道は途中で分岐して南東方向の峠を越えます(分岐したもう一方もそのまま峠を越えて国道433号の所に合流します 参考:安中 東に峠越え)
▲2024年3月11日、スタートは林道安中線の終点からです。この日の最低気温はマイナス5度で霜が降りていました。
▲黄色い体で白い頭のテンが走っていきました
▲地図の通り車道を歩いていきます
▲安中の農地跡が青空に映えています
▲そこまで薮は酷くありません、一部トゲのある植物があるので服を破らないよう
▲ここで渡渉
▲渡渉してすぐ南側の農地に入ります
▲ルートの通りに農地の石垣を何段も登っていき、最上段の農地のところで古道の始点があります。自分が行った時は古い青色のテープが付けてありました
▲ここからだと微妙に道があるか分かりづらいです
▲少し進めば明瞭な道が出てきます
▲電柱と電線
▲芸藩通志にかいてある最初の農地の所に出ました
▲665m付近の農地の最上段あたりで古道分岐があります。直進すれば峠を越えて国道433、右に行けばキツ中・田原です。今日は右(見づらいですが、中央に分岐があります)
▲自分が来た時は分岐にやや古いピンクテープがありました
▲初めは盛り上がっているタイプの道
▲途中から凹んでいるタイプの道です。倒木が多くて歩けません
▲雪が残っていました
▲ずっと明瞭な道です
▲前回はイヌガヤでしたが、今回はモミの木を沢山見かけました
▲峠まではあっという間です
▲峠の南東側(国道433方面)
峠の北西側(安中方面)
キツ中周辺+撤退
▲青い線のところの説明です。3箇所の農地跡に到達することが出来ましたが、その先は道を見つけることが出来ず、尾根から稜線にエスケープしました。
▲始めは道が見えます
▲下っていくとササが茂ってきて道が全く分かりませんでした
▲藪漕ぎして尾根をひとつ越えると農地跡が見えてきました。杉が植えられています
▲ここをおりていきます
▲右手に道があるので降りていきます
▲3mくらいのとても高い石垣です。目線の高さから撮影したものですが、微妙に伝わりづらいですね
▲引き続き農地跡を歩いていきます。ぬかるんで歩きづらいです
▲植林帯と雑木林の境界の所にトラバース道が続いています
▲振り返って農地跡
▲太い道です
▲次の尾根のところでまた段々畑が出てきます。ここが芸藩通志にかいてあるキツ中にあたります。ここから迷走フェーズ開始
▲薄々気づいていましたが、段々畑を伝って向こうに進もうとしても大抵上手くいかずに進めなくなります
▲なかなか山奥です。不便なことが多そうですが
▲この辺りで道探しに限界を感じてとりあえず尾根の上に登りました。また旧版地形図にあるキツ中の建物は確認する余裕がありませんでした
▲尾根まで行くと明瞭な道が出てきました。「なんだ」というかんじでした
▲分かりづらいですが、ここで丁字路になっています。引き続き西側に進んでいきます
▲その先で道が消えたところで、また農地が出てきました。キツ中の西側にある農地です
▲この段々畑は茂みもなく歩きやすいです。どんどん降っていきますが…
▲この先道がなさそうでついに気力を失ってしまいました。多分あの植林のとこまで行けば道が復活するはずですが、撤退することにしました
▲農地跡という人工物は沢山あるのに、道がなくて絶望するのは変な話です
▲道を少し引き換えして尾根を登って稜線に行きます。稜線上は前回三角点勝草を登った時に雰囲気が何となく分かっていたのでエスケープルートとして想定していました。
▲ピークに着きました。ここから田原まで稜線→尾根で行くことにします
尾根から田原
青色の線のところの説明です。稜線に出たので尾根を降って田原までいったあと少し散策してから安中に戻りました
▲田原まで終始踏み跡がありましたが、他に人が来ているのでしょうか、ずっとなにかの獣の足跡かと思っていました。写真の真ん中少し下、落ち葉が避けられて地面が見えているところがありますが、足で滑りながら降りている感じの歩き方が想像できます
▲次の岩のあるピークから尾根を下っていきます
▲笹が胸元まで茂っていて大変です。茎が硬いのか茎の先が脚の傷口に刺さってきて不快でした
▲丁川の上流、鶉木の家々が見えています。向こうも標高が高いですね
▲このあたり地形は簡単なはずなのに尾根を2回間違えました
▲途中から茂みが薄くなって歩きやすくなります。
▲ここに鉄板が落ちていて、ひっくり返してみると何か出てきました
▲木枠と蝶番のついた蓋?みたいなのがあります。なんでしょう?
▲旧版地形図の標高600mのところに建物が記されていますが、それがここにあったのかもしれません。それっぽい廃材は落ちていなかったですし石の基礎もなかったのでよく分かりません。また想定ではこの先でキツ中から続く古道が横切っているはずでしたが、それも分かりませんでした
▲そしてここから建物跡が出現します。まずは大量の瓦
▲奥にも列になっています。こんな大量の瓦をどうやってここに持ってきたのでしょう。策道なら行けそうですが。
▲このスロープはもしかして階段だった?
▲自分が確認したところから書き上げた田原の地図です。2に台所がついています。1が小屋で、西側の二棟も農業用の小屋だったのでしょうか。行ってみないと分かりません。
▲まずは1です。材木か少し残っています
▲正面から山側に撮影
▲金属の道具だけ錆びて残っています
▲よく見かける用途のわからないやつです
▲次は2です。南西方向。台所があります
▲台所
▲次は3の建物です
▲よく分からないものです
▲1-3の全体像です
▲あえてかくならこんな感じでしょうか
▲地図にかいたようにつづら折れが3の建物の先から続いています
▲その先で途切れていました。このまま道が続いていれば下界に降りそうですが。ここで引き返しました
▲2と3の間ですが、2の方が若干石垣で高くなっています
▲2と3の間から北西方向に道が伸びていましたが数十メートルで消えていました
▲炭焼き跡に見えます。ここで田原の探索を終了しました
▲ここから尾根を引き返して、稜線歩きをしたあと峠に降りてきます
▲確実に踏み跡です。
▲稜線歩きの終盤、ユズリハがしげっているところで進路変更
▲先程の峠のところです。行きは気づきませんでしたが、アカマツが綺麗でした
▲そのまま無事に安中に戻ってきました。これで終了です
まとめ
いままでのをまとめます
▲いままで通った道