いままでの安中登山記録
- 三角点安中 in広島
▲鹿篭頭-安中の峠道 - 北広島町 安中(続編)
▲安中集落の詳細を説明 - 安中 東の峠越え
▲安中の奥地、安中-丁川の峠道 - 安中 キツ中 田原
▲東側の建物跡を探索 - 安中の最奥、三角点神原・安中山
▲集落の最奥に到達
※安中集落については2 北広島町 安中(続編)に詳しくまとめたのでそちらをご覧下さい
猪山から古道をたどって安中に
2024年3月7日、今日は安中周辺の古道探索と三角点視察のための山歩きをしました。猪山の山奥の林道の終点から登り始めます。
さて猪山~安中までの道は現在の地形図と旧版地形図でルートが異なっています。
▲左:地理院地図を加工したもの
右:旧版地形図(加計 明治31年測量昭和7年修正)を加工したもの
左の方では安中側で崖を降ることになっていて大変そうです。一方右の方は傾斜が緩そうな斜面をトラバースしたあと尾根を下って安中に降りるので道がなかったとしても歩きやすそうですし、航空写真を見るとわかるのですが植林帯と雑木林の境界を通るルートになっていて現実的です。
▲落ち葉に覆われた林道、倒木が沢山あります
▲舗装林道終点からも広い道が続いているので歩いていきます
▲腰丈のササとイヌガヤが繁茂している区間もありました。
▲峠が見えてきてもなお道が続いていて一安心です。
▲峠につきました。こちらは安中側(南東方向)
▲こちらは峠の猪山側(北西方向)
峠までは広い道がありましたが、峠の先からは一切道がありません。ここからは分岐に注意しながら沢下りをしていきます
▲イヌガヤがとても邪魔ですが突っ込みます
▲しばらくするとふみあとが出てきます
▲注意しながら下っていくと640mあたりで対岸に広めの平らな場所が出てくるので渡渉します。ここから沢から離れてトラバース道を歩くことになります。
▲写真だと道が見えるかのように写っていますが、実際はかなり分かりづらいので勘で歩いていきます。
▲ただ、確かに道は存在しています
▲基本的に640m~630mを水平にトラバースするイメージです。途中から植林帯と雑木林の境界を歩くことになるのでそこを狙います
▲谷は遥か下に
▲ササヤブに覆われています、夏なら地獄でしょう
▲尾根の上で朝日を拝みます、道が存在していてかなり順調です
▲お待ちかねの安中が眼下に。でもまだまだ
▲この先が少し大変でした、地形図でもわかる通り、少し急な斜面のトラバースで道も全くないので迷います。ササの根元を掴んで横移動しました。ルートとしては先に見えている植林帯と雑木林の境界に吸い込まれれば良いのですが、歩きやすい場所を適当に歩けば良いかと思います
▲ご覧の通りづらいですが、ササヤブ様々です
▲道が復活しました。
▲すこし展望
▲アセビの花
▲少し進んでここから尾根を意識して降下すれば安中です
▲安中の建物が見えています、あと180m降下くらい
▲途中までは道が見つけられませんでしたが、存在する可能性も多いにあります
▲だいぶ後半で道が出現しました
▲ふみあとに従って歩いていきます、ここに墓がありました
▲民家の脇におりてきます。適当なところで渡渉するのがよいでしょう
尾根線で三角点勝草
▲林道安中線にでたら今度は四等三角点勝草(726.5m)を目指します。ここは国土地理院の点の記を参考にしました。点の記に記されているルートでは青線のすぐ東の谷を登るような描写をされていたのですが、青線の尾根で登る方がリスクが少ないかと考えてこちらにしました。
▲そうはいっても谷には水は全くありませんから普通に登れそうではあります
▲ここで綺麗な作業道と交差します。ここは後ほど探索します
▲はじめは谷を登ってダメそうなら尾根を登るつもりでした。谷の左岸に獣道かわからないふみあとがあります
▲やはり谷筋は急傾斜で大変そうだったので尾根を登ることにしました
▲尾根はササヤブなのでこれを掴めば登るのも下るのも楽です
▲眼下の安中(北広島方面)
▲北側の山並みが望めます
▲さっきの峠も見えています、安長はこの後登る三角点のこと
▲稜線にでました。テープがあります
▲すぐに山頂につきます。三角点が見当たらず10分くらい探したのですが結局分かりませんでした
▲南側(丁川方面)の展望
▲頂上で食事休憩しました。みたらし団子です。このあとリュックの中でタレがこぼれてみたらしリュックになっていました
下山は一瞬でした。ササが下向きに生えていることもあったのでしょう
作業道探索
先程の作業道が気になったので道を辿ってみました
▲とても綺麗です。南方向に向かっています
▲すぐにブルーシートの構造物が現れました。見たところ炭焼き跡のようです。
安中の神社の確認
村影弥太郎の集落紀行 安中では安中に大歳社があったとあるのですが、サイト主さんは訪れていないようでした。広島県の2500分の1地図では少し気になるものがあり、これが大歳社の跡なのではと考えておりました。
▲左:広島県旧版2500分の1図を加工
右:対応する地形図
▲また侵食が進んだようです
▲鹿篭頭への峠道を途中まで辿って適当なところで直登しました
▲結構大変でした。写真を撮り忘れたのですが、尾根上に来たところで登山道が東側から伸びていました。神社への参道は東側に着いていたようです
▲そんなことを色々考えて、目線を前にやると何やら構造物が!勝手に土に帰っていたと決めつけていた神社がまだ残っていました!!!!このときは衝撃で言葉を失っていました。
▲精巧な装飾です。屋根には穴があいて雨が中に入る状態でしたので、時間の問題かと思われます
▲神社を後にして参道を東に辿ることにしました。と言っても途中からただの斜面のトラバースになります。そのまま行くと、地形図には書かれていない屋敷跡に到着します
▲スロープがあるので屋敷跡でしょう
▲途中で向こうの斜面に段々畑がビッシリ作られていたのが印象的でした
鹿篭頭-安中の峠道
安中山登山の時に通った峠道をまた通ります。前回はすごい迷ったのですが、今回は正確に辿ることが出来ました
▲青線のところの紹介です
▲車道のような幅の道を少し進むと山側に登山道があるのでこちらに行きます。というよりそのまま進んで段々畑に出てしまうようなら間違いで、山側に道があるということです
▲寄り道して屋敷跡
▲途中崩れていたり道が細いところがあって迷うのですが、基本的に山の斜面を巻くように歩けばあっています
▲安中を後ろに
▲途中からイージーモードになります
▲小さい滝
▲渡渉してから雰囲気が変わります
▲この渓流の綺麗なところで食事休憩にしました
▲綺麗な杉林ですが手入れされていないようです
▲順調に峠に着きました。これは安中方面
稜線を歩いて三角点安長
峠についたら西方向に稜線を歩いて三角点安長(757.5m)を目指します。こちらは点の記では林道安中線から北向きに登ってアプローチしたようでした
▲先程の峠を通過する形です
▲峠の西方向です
▲気づいたら微妙にふみあとが付いていました
▲ずっと腰丈のササヤブです。分岐が複雑なので地図を常に確認しました
▲定期的に標柱がありました
▲先程の峠
▲とても順調に三角点安長につきました
これで探索は終わりです
まとめ
いままでのをまとめます
▲赤線:明確な道がある
緑線:道は分かりにくい
赤・青の四角:屋敷跡・神社
▲いままで通った道
安中の景色比較
最後に恒例の安中の写真の比較をしてみました
2024年3月
2023年3月
▲2019年12月
▲2019年5月